デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
スマートフォンやパソコンでネットに接続していると、突然、「ウイルスが検出されました」といったメッセージが表示された経験はありませんか?
ネットで情報収集していただけなのに、ウイルスが検出されたことに驚かれた方もいらっしゃると思います。
そのメッセージが表示されたと同時に、ウイルスを除去できるボタンも表示されていて、解決に導くような画面…これは、不安を煽る偽警告である可能性が高いです。
今回はこのような警告メッセージが表示された場合の対処方法について解説していきたいと思います。みなさまも警告メッセージが表示されたときには相手が私たちの思考能力を奪っているのだと判断し、落ち着いて対応してほしいです。
警告ではなく広告
「ウイルスが検出されました」などの不安を煽る警告メッセージはネット閲覧時に突然表示されますが、それらは警告メッセージではなく広告である可能性が高いです。
つまり、ウイルスを除去できると思って安易にクリックしてはいけません。
その画面に表示されている、ウイルスを除去できるボタンをクリックしてしまうと、その画面は警告を装った広告なので、その広告をクリックしたことになってしまいます。
したがって、その広告をクリックしたタイミングから、有害なアプリケーションのインストールに誘導されてしまったことになり、その時点ではじめてスマートフォンやパソコンが危険に晒されることになります。
そもそも、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどのブラウザソフトにはウイルスを検出する機能はありませんので、画面上にこうしたウイルス警告が突然表示されることはありません。
また、警告メッセージの画面が表示されたときに、下記のような演出がありますが、それについても私たちの思考能力を奪う手口になりますので、冷静に対応していただければと思います。
- Googleなどの有名な会社のロゴが入っている
- 警告メッセージの画面が表示されたときにバイブレーションが作動する
(※スマートフォン) - 警告メッセージの画面が表示されたときに警告音が鳴動する
- 警告メッセージの画面が表示されたときに数字がカウントダウンされている
ただし、ウイルスを検出するのはウイルスバスターやカスペルスキーなどのセキュリティソフトの役目なので、ウイルス警告が導入しているセキュリティソフトから発せられた場合は本物である可能性が高いです。
警告メッセージの画面が表示されたら
警告メッセージの画面が表示されたら、まずは慌てないことです。落ち着いて対応しましょう。
対応も簡単です。バイブレーションが作動しようが、数字がカウントダウンされていようが、警告メッセージの画面を無視してさっさと画面を閉じましょう。複数のタブを開けている場合でも該当するタブだけを閉じればOKです。
それでも警告メッセージが表示される場合は、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどのブラウザソフト自体を終了しましょう。再起動すれば表示されないはずです。
アプリをインストールしてしまったら
誘導されるがままアプリをインストールしてしまった時は、すぐにアプリをアンインストールしましょう。
セキュリティソフトをインストールしている場合は、アンインストールするまでもなく、問題のあるアプリを自動的に削除してくれるはずです。
なお、セキュリティソフトをインストールしていない場合は、ウイルス感染のリスクを避けるためにも何かしらのウイルスソフトをインストールしておくことをおすすめします。
まとめ
警告メッセージが表示された場合の対処方法、いかがでしたか?
急いで対処しないとウイルスが侵入するかもしれないとか考えるかもしれませんが、ブラウザの閲覧中に突然表示される警告画面ではそんなことはありませんので、ぜひとも落ち着いて冷静に考え、適切に対処していただければと思います。
最後に余談になりますが、スマートフォンやパソコンのユーザーに限らず、もっとアナログな方法で不安を煽ってくるものもあります。
全国で総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせみたいなハガキが届いたりするケースも見受けられます。
これも、【民事訴訟】、【裁判】、【最終期日】などの仰々しい言葉を連ねて、私たちの思考能力を奪って、個人情報を取得・悪用ために相手を誘導する卑劣な手口です。
ブラウザ上でも日常でも、不安を煽ることで思考能力を奪い、相手を意のままに誘導するのは許されない行為です。
みなさまも突然何かに不安を煽られるようなことがあっても、一度、落ち着いて冷静に考え、適切に対処していただければと思います。