デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
どんな仕事においても、人とのコミュニケーションの中からどのようなことを求めているのかを把握して、それに見合ったアウトプットを提供できなくてはいけない場合があると思います。
もちろん、見合ったアウトプットを提供するには、相手が求めていることをきちんと理解できていないと、とんでもなく遠回りをすることになり、最悪の場合、相手の信用を失いかねません。
そうならないためにも、今回は仕事をする上での理解力を高める方法を考えてみたいと思います。
理解力とは
まずは、理解力について考えてみましょう。
理解力とは相手のニーズや物事の状況などの多岐に渡る情報を正しく判断する能力のことです。
仕事はほとんどの場合、たくさんの人と進めていくことになると思います。また、プロジェクトの立ち上げからではなく、途中から加わることも考えられます。
いかなる状況下でも、理解力がなければ、勘違いからプロジェクトの進行を遅らせてしまったり、プロジェクトに自然に加わることができずに他者の業務を邪魔してしまう結果になったりと、周囲に迷惑をかけてしまうことも起こりえます。
したがって、理解力とは効率的に成果を出していくうえでとても重要な能力と言えます。
理解力が高い人の頭の使い方
みなさんは自分の主張をどうしても相手に伝えたいという思いが先に立ってしまってはいないでしょうか。かつては私もそうでした。
そうなっているうちは、
自分の主張 > 相手の主張
となってしまい、いつまでたっても相手の立場に立てず、理解も出来ないことになります。
私の思う理解力が高い人は、まず自分が主張することよりも相手の状況や立場、関心事など、相手に対し興味を持っています。同時に、リアルタイムで様々な仮説を持ちながら相手の話を聞いています。
たとえば、普段の会話から、こんなことを課題に感じているな、最近よく○○を話題に挙げるな、など、会話から得られる情報を元に、相手の興味関心事を蓄積しています。
そして、相手から会話を切り出されたときには、今まで蓄積した情報をベースにおそらくこういう系の話だろうと仮説を立て、自分の中でシミュレーションをしたうえで話を聞いているのです。
また、理解を早めるうえで、相手が話している内容を取捨選択しながら聞けるという能力も重要です。
そもそも話し手が理論立てて話してくれれば、聞き手側は情報を取捨選択する必要はないのですが、全員がそうではなく、あっちこっち話が飛ぶ場合も多々あります。
理解力が高い人は、そのような状況でも、相手が話していることを自分の頭の中で取捨選択し、おそらくこういうことを話してるんだろうなと想像しながら聞くことができるのです。
理解力を高める方法
視野を広げる
具体的には状況の全体や構造を把握するということになります。話を聞いている時に、全体の一部分だけにフォーカスを当てていると、異なる一部分の話に移った時に、全く理解ができなくなります。
一方、状況の全体や構造を把握しながら聞くと、今の話はおそらく全体の中のこの部分を言ってるのではないかと推測することが容易になります。
知識量を増やす
知識量は多いに越したことはありません。最初は理解ができなくても話を進めていくうちに自分が持っている知識と合致する可能性が高くなります。
そして、持っている知識と一度でも合致すると既に知識がある状態で補足しながら聞くようになるため、多くを聞かずとも理解することができます。
もし、知識量に自信がなくても、日頃からきちんと相手に興味を持って話を聞いたり、様々なことに好奇心を持って情報収集する習慣をつけておけば、同じ話を聞いても理解が早まると思います。
また、理解できないないことや疑問に思うことがあったらそのままにせずに、調べる癖をつけることも知識量を増やすうえで効果的です。
情報の規則性を意識する
個人的な見解ですが情報には規則性があると思っています。様々な情報を含むデータの中から、一定の規則を見出すことで理解力が高まると思います。
一定の規則を見出しておくと、色んな事例で応用可能になり、たとえ初めて聞くような話であったとしても、おそらくこういったことを言っているんだなとおおよその意味を推測することができるようになります。
仮説を立てる
おそらくこうではないかと先を見通していく考え方も理解力を高めるうえで効果的です。
話していくうちに仮説が外れることもありますが、その時は前述の規則性を意識して、違うパターンに当てはめて再び仮説を立て直せばいいと思います。
そういった意味でも、前述の規則性の意識と併用するとより効果的になります。
まとめ
理解力を高める方法、お役に立ちましたでしょうか?
相手の話を聞いたり、情報を収集するのは大切ですが、それを正しく判断する理解力があってこそであると思います。
自分の主張 > 相手の主張
であるうちは、まだまだ質の高い仕事ができないのかも知れませんね。
私も自分の主張を相手に伝えることが大切であると思っていた時期があります。その時に相手が求めるアウトプットが提供できていたのかと思うと、決してそうではなかったような気がします。
理解力を高めるのは難しいことではありません。きっと意識の問題なので、理解力を高めたい方は少しずつでも訓練していってもらえればと思います。