デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
新しいことに挑戦したり、突破しなければいけない課題があるとして、その前に失敗することを想定して、
『昨日、あんまり寝てないんだよね』
『今日、ちょっと体調が悪くて…』
とかとかとかとか…自分の未来に対して予防線を張ったりしたことはありませんでしょうか?
私は本気で取り組んだことで失敗するのが嫌で、前置き的な言い訳をよくしていました。
今回はそんな予防線を張っても成長は望めないのではないかな?というお話です。
自分の未来に対して予防線を張ることを…
セルフ・ハンディキャッピング(self-handicapping)と言うそうです。
セルフ・ハンディキャッピングとは、自分自身でハンディキャップを背負って、未来の失敗から自分の自尊心を守ることを言います。
いちばんわかりやすい例が、学生の時の試験にまつわるあれやこれやのことです。
試験勉強をする前に部屋が散らかっているから掃除をしたり、スマホを触ってみたり、
本当は、試験勉強に全力で取り組んでいるにもかかわらず周囲に、
『昨日、勉強全然してないわー。』
『勉強しようとしたけど、つい寝ちゃったんだよねー。』
と、努力していないことをあえてアピールすることなどがセルフ・ハンディキャッピングに該当します。
すなわち、セルフ・ハンディキャッピングとは、以下のような行為を指します。
- 本来取り組むべき時間を別の用事にあてて不利な条件を自分に課す
- 本来取り組むべき時間にしっかり取り組んだのにもかかわらず自分が不利な条件であることを周囲にアピールする
上記①を遂行的セルフ・ハンディキャッピング、上記②を主張的セルフ・ハンディキャッピングと言います。
セルフ・ハンディキャッピングをやめたほうがいい理由
自分の未来に対して予防線を張ることで自尊心は守られると思うかもしれませんが、私の経験上、あまりおすすめはしません。
なぜなら、セルフ・ハンディキャッピングを行う時点で、目の前の課題よりも、自分の心の安全に意識が向いているため、目の前の課題に全力で取り組むことができていない状態になっているからです。
目の前の課題を乗り越えるために全力で取り組めていない時点で、課題の達成率は低下してしまう気がします。そもそも、失敗することを想定しているのですから、課題の達成率が低下するのは当然と言えば当然のような気がします。
また、課題が未達成になるなどの失敗を経験しても、言い訳の予防線を張っているので、失敗の理由がセルフ・ハンディキャッピングによって作られてしまっているために、本当の失敗の原因を分析しなくなり、失敗からの経験も得られなくなります。
個人的な意見ですが、人は失敗をしている時にその原因を正しく分析することができれば、著しく成長ができるのではないかと思っています。その成長のチャンスを自分の自尊心を守るために逃してしまうのはあまりにも惜しいことです。
セルフ・ハンディキャッピングを克服するために
では、セルフ・ハンディキャッピングを克服するためにできることは何でしょうか?
できること、それは、自尊心を高めることです。
セルフ・ハンディキャッピングをしがちな人は周囲の評価が必要以上に気になるようです。
周囲に認められたい、自己評価を下げたくない…この気持ちが自分の未来に対して予防線を張る行動に繋がるのです。
では、自尊心を高めるためにはどうすればよいのか?
それは、良くも悪しくもありのままの自分を認めることです。
たとえ失敗したとしても、言い訳を落としどころにせず、失敗の中から自分ができていることに目を向けたり、失敗を客観的に分析することで自分のことを傷付けずに認めることができるはずです。
まとめ
挑戦すること。それを避けてしまうとそこで成長が止まってしまうと思います。
いろんな経験をして、挑戦をして、失敗をして、その現実に直面した時の自分の姿勢やあり方をありのまま認めて、次はどう振る舞うか分析をして改善する、これこそが成長に繋がると信じています。
自身の成長を止めないためにもセルフ・ハンディキャッピングをする癖をなくすように努めていきましょう。
これからも、謙虚に頑張ります。