経済活動

銀行でつみたてNISAを始めるべきではない理由

 デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。

 2018年1月に始まったつみたてNISAは、投資初心者や若年層にも比較的リスクが少なく、長期にわたり積立投資ができる素晴らしい制度であると思います。

 ただ、つみたてNISAを始めるためには金融機関でNISA口座を開設する必要がありますが、どの金融機関で開設するか迷ってしまうのではないでしょうか。

 結論から言いますが、NISAの口座開設はSBI証券や楽天証券などのネット証券で開設することをおすすめします。間違っても銀行で開設することはおすすめしません。

 ではどうして銀行でつみたてNISAを始めるべきではないのかを説明したいと思います。

 そもそもつみたてNISAとは

 まずはつみたてNISAについて簡単に説明をさせてもらいます。

 つみたてNISAとは2018年1月から始まった少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

 対象となる商品は金融庁が厳選した商品となり、手数料が安く、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。

 なお、つみたてNISAの最大のメリットは投資によって得られた売却益や運用益は最長20年間にわたって非課税となることです。

 銀行でつみたてNISAを始めるべきではない理由

 NISA口座は1人につき1口座までしか開設できないので、どの金融機関を選択するかを慎重に考えるべきです。

 個人的な見解ですが、銀行でNISA口座を開設することはおすすめしません。理由はこれから述べていきます。

 ネット証券に比べて取り扱っている商品の数が少ない

 つみたてNISAの対象商品は2020年10月時点で183本あるのですが、実際は、金融機関ごとに商品のラインナップが異なっているのが現状です。

 ちなみに、SBI証券や楽天証券などのネット証券では150本以上取り扱っているのですが、銀行は商品数を10本程度しか取り扱っていないケースがほとんどです。

 取り扱いが少なければ、商品の選択肢が少なくなります。どの商品も長期・積立・分散投資に適しているとはいえ、10本程度の商品数では到底、手数料の相場が把握できないと思います。

 つみたてNISAで資産形成をするということは、最長で20年、長期にわたり投資をするということなので、手数料も安いに越したことはないのです。

 最低積立金額が高い

 SBI証券や楽天証券などのネット証券では、最低積立金額が100円からと気軽に始めることができます。

 銀行は最低積立金額が1,000円から、高いところでは10,000円からの積み立てになります。

 最低積立金額は商品1本に対しての金額のため、もし最低積立金額が10,000円の場合には、商品を3本購入した時点で合計30,000円となることから、つみたてNISAの毎月の投資上限額に達してしまいます。

 したがって、最低積立金額が低ければ低いほど、少しのお金でより多くの商品へ分散投資をすることができるので、より融通が利くという点ではメリットであると言えると思います。

 他商品の勧誘にあう可能性

 銀行でつみたてNISAを始めるべきではない一番の理由として、銀行の窓口で他商品の勧誘に合う可能性があることが挙げられます。

 投資に慣れていない方は特に、投資に対して頭では理解できても、メンタル的には元本割れのリスクに対して不安を抱えてしまうこともあるでしょう。

 窓口ではその不安を取り除く商品として、元本保証で低利率の商品(その代わりに手数料が高い)を提案し、手数料で銀行が得をすることができる商品をすすめることもあります。

 この点においても、ネット証券であれば対面でやりとりをすることなくネット上だけですべての手続きが完了することから、他商品の勧誘をされずに済みます。

 まとめ

 銀行でつみたてNISAを始めるべきではない理由、お役に立ちましたでしょうか?

 銀行がお金を増やすところという発想はもう昔の話です。銀行はお金を借りるところであることを理解して、お金を増やすならネット証券を利用してなるべくなら手数料を安くすませましょう。

 手数料は一見、小額に思えるかもしれませんが、長い時間で一定額を払うので、少ないに越したことはなく、塵も積もればとても大きな金額になります。

 特につみたてNISAは長距離のマラソンのようなものです。手数料を甘く見ることなく、より良い商品を選ぶためにもぜひネット証券を活用していただければと思います。