趣味

小説を読む素晴らしさについて

 デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。

 今ではビジネス書ばかりを読み漁っている私ですが、昔は小説を読むことに没頭した時期がありました。

 作者の言葉の持つ力や着眼点、ボキャブラリー、表現力…同じものを読んでも、自分の置かれている状況や心境で感じ方が変わってくる…不思議ですが小説にはそのような魅力があります。

 と、いうわけで、今回は小説に絞りますが、小説を読むメリットについて考えていきたいと思います。

 小説を読む素晴らしさのあれこれ

 パラレルワールドを疑似体験できる

 小説のメリットとしてまず、自分の生きている世界から離れて、小説の世界を疑似体験できるところだと思います。

 小説を読んでいる時間だけ、読者はその物語の世界で生きていると思うと何だか素敵な気持ちになります。

 もしかすると、登場人物の誰かと自分を重ね合わせて、その登場人物の人生を生きているのかもしれません。

 人間の想像力は無限で、どんな想いを巡らせても自由です。

 たとえばですが、現実で辛いことがあっても、小説の世界だとしても、そこで救われたり寄り添われたりしながら、もう一度、現実の世界を頑張ってみようと思えるなら、小説を読むことは十分な価値があると思います。

 その時に必要な気付きを与えてくれる

 私は同じ小説を何度も読み返します。

 半年後にもう一度、三年後にもう一度…と、いった具合です。

 不思議なことなのですが、読むたびに心に残るシーンが異なり、その時の自身にタイムリーな気付きを与えてくれているようです。

 私は小説が自分の現在の状況や心境を反映してくれる鏡のような役割も担ってくれていると考えています。

 仕事のことで感じた違和感のヒントを教えてくれたり、何かを伝えたい時の上手な伝え方のヒントをくれたり…その時に自分が何を思っているのかを整理してくれている役割も担ってくれているようです。

 著者や自分自身と対話ができる

 小説には、直接的ではないかもしれませんが必ず著者の想いが込められています。

 小説とは不思議なもので、読み始めた時には著者との対話をしているはずが、どんどん小説を読み進めていくと、いつの間にか自分自身とも対話をするようになります。

 著者の想いに触れながら、『自分ならどうするか?』、『主人公に共感できるところは?』、『自分ならどんな結末を望みどう動くのか』とか、読者は自分自身との対話を通して、自分自身の想いと向き合うことができます。

 もちろん、小説の世界で対話をするので誰にも邪魔をされることはありません。

 小説の世界にいる著者と自分自身、このふたりとの対話を通して読者は精神的に成長するのだと思います。

 いつになっても変わらずに読者を待ってくれている

 どれだけ自分が年老いても、小説の中の世界はいつまでもあの頃のままです。

 自分がどれだけ年老いて変わってしまっても、小説に登場するいい奴はきっといい奴だし、いけすかない奴はきっといけすかない奴です。

 なので、小説を開けば、自分も好きな頃に戻れるのです。

 このシーンに心を躍らせた自分に戻りたければ、この頃に戻って心を躍らせばいいし、あのシーンに涙を流した自分に戻りたければ、あの頃に戻って涙を流せばいいのです。

 読者の想いもまた、小説の中でずっと生き続けているのです。

 まとめ

 小説を読む素晴らしさについて、いかがでしたか?

 ちなみに、私が一番読んだ小説は、ポール・オースターの『ムーン・パレス』という青春小説です。

 柴田元幸さんが日本語訳をした『ムーン・パレス』はとても抽象的な文章だからなのか、読むたびに心に残るシーンが異なります。

 私はこれからも人生の機微を感じるたびに、この小説を読み返すことでしょう。そのたびに、会いたかったいつかの自分に会いに行くのです。

 信じられないかもしれませんが、小説は時間を超えることができます。みなさんもよろしければ小説を手にとってみてください。