デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
突然ですが私の妻は面白いことや面白い場所を見つける天才です。
休日になると○○に行きたい!!と、どんどん提案してくれるので、こちらとしてもレジャーの行き先をいちいち考えずにすみます。
もうかれこれ2年以上前になるでしょうか。私の妻がとても興味深い場所を勧めてくれたのでした。
その場所は四国は香川県の粟島という小さな島で、その島の中にある漂流郵便局という場所です。その漂流郵便局のコンセプトがその時の私にタイムリーであったこと、また、漂流郵便局の開局日と私の休みが重なったことにより、漂流郵便局へ行ってみることにしました。
漂流郵便局とは
漂流郵便局とは日本の芸術家、久保田沙耶さんによる実際の郵便局舎を利用して、2013年に開催された瀬戸内国際芸術祭に出展された芸術作品です。
漂流郵便局という名称ですが、郵便局としての機能は有していません。あしからず。
全国各地から行先のない手紙が届いていて、その手紙も芸術作品とみなされるため誰でも読めるようになっています。もちろん、漂流郵便局内で手紙を書いて投函することも可能です。
※なお、この記事では手紙と記載していますが、投函可能なのはハガキになりますのでご注意ください。
漂流郵便局へのアクセス

開局日:毎月第2・第4土曜日の13時から16時
ルート:三豊市詫間町の須田港から定期船(片道330円)で15分 粟島港から徒歩10分
入館料:無料
おすすめは須田港を午後12:40に出発する便です。粟島へは午後12:55に到着します。粟島港から漂流郵便局は徒歩10分くらいです。
帰りは粟島を午後14:30に出発する便です。須田港へは午後14:45に到着します。これを逃すと、粟島を午後17:10に出発する便まで定期船はありませんので注意してください。
夏なら色々楽しめるかもしれませんが、私が粟島を訪れたのは冬だったので、レンタルサイクルで島を周ったりして時間をつぶしましたが、それでもちょっとだけ定期船を待ちました。
ただし、有料の海上タクシーはありました。
海上タクシー いせや 0875-84-6753
値段は直接問い合わせしてみてください。
漂流郵便局に届いた手紙を読んで
漂流郵便局には行き先のない手紙がたくさん届いていました。手紙の宛て先はさまざまです。
- 故人
- 昔の初恋の人
- 未来の自分
- 大切にしていた物
会ったこともない人なのに、その思いに触れて、思わず泣いてしまいそうな内容の手紙も存在します。
そんな手紙に出会うと届くべき誰かのもとへ届きますように、と願わずにはいられません。
これが漂流郵便局の醍醐味なのだと思います。
逆に、手に取ったら後味が悪いような手紙や重たい内容の手紙も存在します。恨みを延々と書き綴ったものとか。ストーカー染みたものとか。ちょっと悪いものを持って帰ってしまいそうで、送り主の気持ちを受け止められませんでした。知らない誰かの手紙を読む時はそれなりの覚悟が必要かもしれません。
余談ですが、手紙の内容が自分宛てであると思えば、持ち帰っても良いそうです。
※なお、この記事では手紙と記載していますが、投函可能なのはハガキになりますのでご注意ください。
手紙を投函
私も手紙を投函しました。
宛て先はもう会えない友人です。
突然の別れできちんと挨拶ができないままだったので、きちんとお別れをしました。
この手紙が漂流して行きつく先にその友人がいればいいなと思います。
※なお、この記事では手紙と記載していますが、投函可能なのはハガキになりますのでご注意ください。
まとめ
漂流郵便局。
もう会えない誰かに思いを伝えたいなら手紙を投函してみるといいかもしれません。
いつかの誰かと時間を超えて繋がることができる素敵な場所だと思います。