デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
私は社会人1年目から企業型確定拠出年金という名前で退職金代わりの積み立てと運用を行っていました。
年月が経ち、その企業型確定拠出年金はサラリーマンだけのものではなくなり、iDeCo(個人型確定拠出年金)という名称で多くの人に浸透していきました。
今回はiDeCoの概要とメリットについて述べたいと思います。
Contents
iDeCoとは?
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、2002年1月より制度運用がスタートした私的年金のことです。
確定拠出年金は自身で金融商品を選び運用する個人向けの年金制度です。
iDeCoは国民年金や厚生年金に上乗せされます。したがって、老後の収入減を増やしより豊かな老後を送ることを目的とする制度になります。
iDeCoの加入条件
iDeCoの加入条件としては、基本的には60歳未満の全ての方が対象です。
具体的には、以下の条件に該当する方となります。
- 国民年金の第1号被保険者
- 60歳未満の厚生年金保険の被保険者
- 国民年金の第3号被保険者
国民年金の第1号被保険者
国民年金保険料の免除などを受けている方や、農業者年金の被保険者の方を除く自営業者の方が該当します。
60歳未満の厚生年金保険の被保険者
企業年金制度のない会社員の方が該当します。
他には、iDeCoに加入することを認めている企業型確定拠出年金の加入者の方や、確定給付企業年金・厚生年金基金に加入している方、国家公務員・地方公務員の共済組合員の方、及び私学共済の加入者の方が該当します。
なお、私学共済の加入者の方のうち、iDeCoに加入することを認めていない企業型確定拠出年金の加入者の方は非該当となります。
国民年金の第3号被保険者
専業主婦の方などが該当します。
iDeCoに加入するには
iDeCoへの加入などの手続きは、銀行や証券会社などの金融機関が承っています。
金融機関により、取り扱う運用商品や手数料等が異なりますので、どの金融商品を運用したいかを明確にしてから、その金融商品を取り扱っている金融機関にて手続きをすることをおすすめします。
たとえば、最寄りの金融機関で勧められたからという理由で加入をしてしまうと、その金融機関で取り扱っている金融商品の中からしか選択することができません。必ず金融商品⇒金融機関の順番で選択するようにしてください。
そして、ご自身が選択した金融機関に連絡し、加入に関する必要書類を取り寄せることで加入手続きを行ってください。
iDeCoのメリット
iDeCoのメリットを以下に挙げておきます。
- 掛金を全額所得控除することができる
- 確定拠出年金制度内での運用益が非課税となる
- 受給時に所得控除を受けることができる
iDeCoのメリットは上記の3つの節税ができる点です。ひとつずつ説明していきます。
掛金を全額所得控除することができる
確定拠出年金の掛金は、全額所得控除することができます。内訳としては「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、課税所得額から差し引くことができるので、所得税・住民税を軽減することができます。
確定拠出年金制度内での運用益が非課税となる
金融商品の運用益は課税(源泉分離課税20.315%)対象となりますが、確定拠出年金内の運用商品の運用益については、非課税扱いとされています。
受給時に所得控除を受けることができる
受給年齢に到達して確定拠出年金を一時金で受給する場合は「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。
iDeCoの注意点
次はiDeCoの注意点を挙げておきます。
- 原則60歳まで引き出すことができない
- 掛金の元本が保証されない
原則60歳まで引き出すことができない
まず、原則60歳まで引き出すことができないことは留意しておくべき点です。
そもそも、iDeCoは自助努力による公的年金の補完という目的があります。
公的年金の補完を目的としているので、60歳まで引き出せないようになっていると解釈してもらっても構わないと思います(あくまで個人的見解です)。
掛金の元本が保証されない
また、選ぶ金融商品にもよりますが、掛金の元本は保証されていません。運用自体は投資のプロが行いますが、どの金融商品で運用するのかを選択するのは自身の判断になります。
金融商品によっては資産を増やすどころか、減らしてしまう可能性もあるので、そのことは理解しておく必要があります。
ちなみに私は以下の本から知識を得ました。よろしければ手に取ってみてください。
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まとめ
実は私は本当に稀なケースに該当するのですが、iDeCoに加入しているのかと問われれば、白でも黒でもないグレーゾーンに位置しています。
グレーゾーンの概要を説明をすると、2004年4月に入社した会社で企業型確定拠出年金に加入、その後、2013年1月にその会社を退職、そして、2013年6月に介護士として病院に勤務したのですが、勤務先に企業型確定拠出年金の制度がなかったため、この10年弱の積み立てた掛金のみを運用する運用指図者となったという経緯がグレーゾーンになった経緯です。
2004年4月の時点では選べる金融商品も少なく、手数料も今よりも割高なのですが、その中でも全世界株式インデックスファンドで運用を続けています。
これが60歳にいくらになるのか…
iDeCoとして掛金の積み立てを再開するのか…
これから、いろいろ考えていきたいと思います。