デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
私がこれまで出会った仕事の出来る人、人間関係が良好な人、尊敬できる人には共通の特徴がありました。
聞き上手であることです。
実際に聞き上手を意識した会話を試みると、自分の言いたいことを主張するよりもたくさんのメリットがあります。
私の思うメリットを書き連ねてみます。
- 人間関係が円滑になる
- 信頼が得られる
- 知識や情報が得られる
自分の言いたいことを主張すれば、相手に気持ちが伝わって手っ取り早いかもしれませんが、人との関わりにおいて必要な、良好な人間関係、信頼、知識、情報を得ることが難しくなります。
一方、人の話を聞くことができれば、良好な人間関係、信頼、知識、情報を得ることができ、それを基に、事前準備、対策を練ることができるので、職場でもプライベートでも如才なく立ち回ることができます。
結局は急がば回れ、ゆっくりと人の話を聞く方が得をすることが多いと思います。
では、聞き上手になるためにはどうすればよいでしょうか?思いつく限り書き連ねます。
- 自分の考えはとりあえず話さない
- 適度な相づちを入れる
- 相手の主張を否定しない
- 理解を伝えるために相手の言葉を置き換えて返す
では、以下の順番で説明をしていきます。
自分の考えはとりあえず話さない
相手が話している時、特に導入部分ではどれだけ話したいことが浮かんでも相手の話に耳を傾けることに徹しましょう。
相手からすれば導入部分はまだエンジンを慣らしている途中です。これから気持ちよく話そうとしているのに、相手の言葉をさえぎってしまうと相手も話そうとしていた気持ちのやり場に困ってしまいます。
結果、相手はこう思います。
「この人に話してもスッキリしない。」
話している言葉の要点だけでなく、相手の表情にも注意して聞くことで、
「もうそろそろ温まってきたな。」
と判断できると思いますので、それくらいまでは聞き役に徹しましょう。
話の導入では、相手はどんどん話してくるように思えるかもしれませんが、5分くらい聞けば導入は終わっているものです。
導入終わりで相手がひと呼吸入れた時に次の展開に繋がる質問ができればいいのですが、相手が5分以上にわたって話を続けていたら、だいたい同じ話の2週目に入っていることがあります。その状態では、知りたい気持ちを引き出すことができません。
では、どうして2週目に入ってしまうのか。もしかすると、聞き手、つまり私たちの共感がいまいち伝わっていないのかもしれません。それによって、相手が満足していない可能性があります。そこで、次の説明です。
適度な相づちを入れる
相手に気持ちよく話してもらう場合に、相手の話に耳を傾けることに徹するといっても、石のように固まって話を聞くべきではありません。
聞き上手の人なら相手の会話中に適度な相づちを打つことで共感を伝えながら、気持ちよく話してもらうことができます。
「わかります」「なるほどね」「たしかに」
これらの共感ワードを相手の話すスピードに合わせて入れていくと、
「この人には何でも話せそうだ」
と、思ってもらえます。
また、言葉で伝えると同時に、頷いたり、表情を緩めるなど相手が話しやすい雰囲気づくりも大切です。ただし、最初から最後まで相づちや雰囲気づくりだけでは難しいです。もう少し強めのアクションが必要になります。そこで次の説明。
理解を伝えるために相手の言葉を置き換えて返す
先ほど、適度な相づちを入れるように説明しましたが、会話の最初から最後まで相づちばかりだと、
「この人本当にわかっているのかな?」
「自分に合わせようとしてるだけ?」
と不信感を抱かれますので、会話が途切れてしまい知りたい気持ちを聞けなくなります。なので、相手の言葉を置き換えて返すことで共感を伝えます。
例えば、
「最近、仕事で○○△△(ストレスをためているという主張)…なんだよ。」
には、
「それは少しのことでもストレスたまりますよね。」
と、相手の言葉を置き換えて返すのですが、話の要点をまとめるような言葉が効果的です。
このひとことで、
「この人はちゃんと話を聞いてくれているな」
と、相手も感じるので、どんどん話してくれます。
相手の主張を否定しない
聞き上手の人まず相手が話すことをありのまま受け入れます。絶対に否定はしません。
一度、自分の感情や考えを否定されると相手は話しづらくなります。最悪の場合、そこで話が終わってしまいます。否定をしない姿勢は「あなたのことを尊重していますよ」というメッセージをじわじわと相手に伝えることができます。
安心してもらえるような態度を心がけることで、相手に少しづつ心を開いてもらいましょう。
まとめ
聞き上手になるために必要なこと、いかがでしたか?
自分の言いたいことを言うためには、意見や信念があれば、話せると思うのですが、人の話を聞くということは意識の問題なので、しっかりと興味を持っていないと、聞き上手の域までは達することができないと思います。
それでも、聞き上手になれば、人との関わりにおいて必要な、良好な人間関係、信頼、知識、情報を得ることができます。それらを有効に活用することによって、尊敬を集めることも可能であると考えています。
みなさんも聞き上手になって、人との関わりがより充実したものになりますように。