デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
私は前職を辞めてから介護士になるまでに6ヶ月の無職の時期がありました。前職は激務で日中はほとんど仕事をしていましたからその反動で少しだけ余暇を楽しもうとのんびり過ごしていました。
夜は前職の同僚や先輩と飲みに行ったり、ライブハウスに行ったりして過ごしていたのですが、平日の昼間は暇で暇でしょうがなかったです。
平日の昼間はなるべくお金をかけないように図書館に行ったり、散歩をしたりして有意義な時間を過ごしていたのですが、そればかりでは飽きてきて、刺激が足りなくなります。
そんな時にふと、裁判を傍聴してみたいと思い立ちました。
翌日になんとなく地方裁判所前に来てみたのですが…一般人の私は入ってはいけないような気がして、
「ホンマに入っていいのかなぁ、そもそも予約って必要なかったっけ?」
とか考えたりして、たくさん戸惑った覚えがあります。今回は私と同じように裁判に興味があるけど…という人向けに裁判の傍聴の仕方とより良く傍聴する方法を説明したいと思います。
裁判をより良く傍聴するために知っておいた方が良いことは以下の通りです。
- 初めて見るなら地方裁判所の【刑事裁判】【新件】【裁判員裁判】
- 服装は普段着でOK
- 法廷の入り口に掲示されている注意事項を見ておく
- 裁判長や裁判所職員の指示にはきちんと従う
- 裁判中は音を立てない
- 開廷前、裁判中、閉廷後に裁判について話さない
気楽に傍聴してもらえる為の情報と最低限のマナーの紹介になります。では、解説を始めます。
Contents
初めて見るなら地方裁判所の【刑事裁判】【新件】【裁判員裁判】
初めて裁判を傍聴するというのであれば、まず、在住の都道府県の地方裁判所に足を運んでください。そして、【刑事裁判】or【民事裁判】で選ぶなると絶対に【刑事裁判】をおすすめします。さらに加えるなら【新件】の【刑事裁判】です。
【刑事裁判】とは、文字通り刑事事件の裁判なのですが、刑事事件はニュースでも多く取り上げられているので、身近に感じることができ、理解しやすい裁判であると思います。
【新件】とは、その日から裁判が開始されることを意味します。最初から傍聴すると導入からわかりやすく説明が始まるので、どうせなら【新件】を選びましょう。
また、【刑事裁判】には、【通常の裁判】or【裁判員裁判】がありますが、【裁判員裁判】の方をおすすめします。
【裁判員裁判】は、初めて裁判を経験する一般市民が裁判員となり刑事裁判を行うので、裁判のやり取りがわかりやすいと思います。【通常の裁判】なら、淡々と説明するところも、【裁判員裁判】は丁寧に説明してくれます。
裁判所の入り口にその日の公判予定表が置いてありますので、それを確認して【刑事裁判】の【新件】、できれば【裁判員裁判】傍聴するようにしましょう。
服装は普段着でOK
みなさんが描く裁判のイメージってどんな感じでしょうか?
テレビドラマで見たようなイメージなら、正装できっちりしていなくちゃいけないとお思いではないでしょうか?実はそんなことなくて、裁判の傍聴は普段着でOKです。
法廷は空調が効いていますので、季節に合った服装で傍聴すればいいと思います。
余談になりますが、鉢巻き、ゼッケン、たすき、腕章はNGなので気を付けてください。また、帽子も法廷に入ると脱がなくてはいけませんので併せて注意してください。
法廷の入り口に掲示されている注意事項を見ておく
上記の2項目が確認できれば、法廷の入り口までは来ることができたと思います。そこで、最初に確認をしておいてほしいのが、法廷の入り口に掲示されている注意事項です。
そこに、記載されている内容を守れば、迷惑をかけることも強制的に退廷させられることもなく裁判を傍聴できると思います。
また、裁判開始前、裁判中に関わらず、法廷への出入りは原則自由です。静かに邪魔にならないように出入りしましょう。
裁判長や裁判所職員の指示にはきちんと従う
裁判長や裁判所職員の指示にはきちんと従いましょう。
裁判官が入廷するときや、証人が宣誓するときは起立しなければいけませんので、裁判長や裁判所職員が一斉に立ち上がったら、同じように立ち上がりましょう。
裁判中は音を立てない
裁判の進行を妨げる音を立てるのはやめましょう。
話し声はもちろんのこと、スマートフォンの電源は切っておくことを推奨します。理由としては、音が鳴るだけでなく、触っているだけでも録音や撮影をしていると誤解されてしまうからです。
開廷前、裁判中、閉廷後に裁判について話さない
開廷前は事件の概要を確認することで、閉廷後は裁判を通しての総括を、それぞれ話したくなるかもしれませんが、どこで誰が聞いているかわからないので、あまり話さない方がいいと思います。
例えば、開廷前に傍聴席で色々話していたら、隣に座っていた人が実は被告人の身内だったり、裁判に同行する証人である可能性も十分にありえます。
傍聴席には、必ずしも私たちのような傍聴を目的とした人だけでなく、これからの人生を左右する裁判として真剣に臨んでいる方もいますので、静かに裁判の行く末を見届ける姿勢で傍聴をしましょう。
まとめ
傍聴の仕方と最低限のマナーの紹介いかがでしたか?
何度も裁判を傍聴すると、興味深い裁判や印象に残る裁判も出てくると思います。
私個人としては、裁判員裁判の判決で検察の求刑を超える判決が下された裁判がありました。法律では図ることができない、人間の倫理観が判決に反映されたようです。裁判員裁判の良いところが間近で感じれたのはとても良い機会でした。
そして、みなさんも傍聴をした時に、きっと色々なことを考えると思います。腰縄と手錠を付けた被告人の姿や、ひょっとしたら既に判決が出て服役している証人が被告人側の入り口から入廷してきたりする姿も見るかもしれません。
その時に少なからずこう思うはずです。
「”ああ”はなりたくないな」と。
もし、みなさんの周囲で危ない生き方をしている人がいたら、その人を誘って裁判を傍聴してみてください。きっと、今までの生き方を改めると思いますよ。