デジタル介護士 ぱんあた(Panda attack)です。
父は三人兄弟の末っ子で私は父のひとり息子です。
これが何を意味するか…いずれは私がお墓を用意しなければいけないということです。
私の父はほとんど寝たきりなのですが、自分のお墓を全く準備していませんので私に託してくれていると勝手に解釈しています。
あくまで私の主観ですが、母屋のお墓にまつわるやりとりを考えてみると、お墓を建てる=お寺の檀家になりお寺との付き合いをするイメージです。
また、現状で子孫に代々受け継ぐお墓を建てたとして、子供のいない私はお墓を誰に守ってもらうのかも考えなくてはいけません。
そんな時に、テレビでロッカー式の納骨堂のCMが流れてきました。
これは・・・と思い、色々調べたうえで、あれよあれよとロッカー式納骨堂の契約をしてきました。
そこで、今回は私なりに考えた納骨堂のメリット/デメリットについて書きたいと思います。
Contents
私の契約した納骨堂について
まず、納骨堂についての基本的な説明を。
納骨堂は遺骨を収納しておく建物のことです。建物の中にたくさんの収納できるスペースを備えていますので、ポップな表現になりますが遺骨のマンションといったところでしょうか。
そして、私が契約した納骨堂はロッカー式で、安置期間は最初の納骨から33年間です。期間終了後は安置期間を延長するか永代供養墓などに合祀するようになります。
納骨堂のメリット
天候・気候に関わらず参拝できる
お墓は基本的に屋外でお参りの際に天候や気候に左右されますが、納骨堂は屋内なので天候や気候に関わらず快適にお参りが可能です。
納骨堂には以下のような充実した設備が整っています。
- 車いすでも入れるバリアフリー設計
- 季節に合わせた空調設備
- バリアフリーのトイレ
また、法要や会食が行えるスペースが併設されているところもありますので、お参りから法要まで移動せずに行える所もあります。
一定期間を経た後は永代供養がついている
私の父の世代はお墓の継承者のことを気にする人が多いかもしれませんが、昨今では子供がいない夫婦や独身者が増えていることで、お墓を継承するという風習が少なくなっています。
私の場合も、現時点で子供がいませんので、お墓を建てたとしても、お墓を継いでくれる人がいないと、それはそれで心配です。
納骨堂では継承者がいない可能性のある私のようなケースでも、永代供養として、永代にわたって納骨堂の管理者が遺骨を管理してくれますので安心です。
コストが抑えられる
お墓を建てる為には土地と墓石の費用がかかります。私は少子化に向かっている昨今を鑑みて、わざわざ土地と墓石を購入して次の世代にお墓を継いでもらうことにかなりの抵抗があります。
また、お墓を継がせるということは、お墓のメンテナンスや管理費用などのランニングコストも継がせるということになります。もし、子供がいたとしてお墓の費用ことで悩んでほしくないのが本音です。
そこで、納骨堂なら初期費用のみで済ませられますので、おそらく先代と私の代だけで済みます。
お寺の檀家にならなくてよい
私の知る限りですが、お寺の檀家になるといろいろ大変そうです。
本堂の建て替えや修繕などの費用を寄付という名目で求められたりするのをよく聞きます。このような話を聞くと、これからの時代に檀家として付き合うことに魅力を感じることが難しいです。
納骨堂ならお寺の檀家になる必要もありませんので、煩わしくないというのが私の見解です。
納骨堂のデメリット
遺骨を粗末に扱っている背徳感
これは仕方ないことですが、お参りも供養も味気ないものになると思います。お供え物も制限があります。遺骨を粗末に扱っているという意識が頭をもたげてくるかもしれません。
一定期間を経た後の永代供養の詳細
私の契約した納骨堂では、安置期間は最初の納骨から33年後に永代供養を選択すると、骨壺がそのまま永代供養墓に入ります。そうなると、誰の骨壺かは判別できなくなるそうです。
これを良しとして割り切れるならいいのですが、納得いかなければ33年経過するまでに何か策を打つ必要があります。
期間終了後に安置期間を延長するという選択肢もありますが、建物自体があればの話です。
まとめ
デメリットも理解し納得した結果、私はロッカー式の納骨堂を選びました。
上記に挙げたデメリット以上に、これからの時代にお墓を所有することがリスクになるかもしれないと思ったからです。
私が妻より先に亡くなったとして、妻がお墓を守るのも大変だろうと思うし、私たちに子供ができたとして、その子供に一定の土地で縛られて生きる生き方をさせてしまうと思うと、良くないと感じたからです。
あくまで、納骨堂は遺骨を安置する場所なので、この決断が間違いだと思えばロッカーから遺骨を出してお墓に入れることもあるかもしれません。
そもそも、遺骨をはじめて入れる日はもう少し先になりそうですが。
今回は以上です。